「なぜ選手が集まらないのか…」
少子化や野球離れのせいだけではありません。
もしかしたら、チーム側の対応が原因になっているかもしれません。
この記事では、中学生野球チームが無意識にやってしまいがちな“NG対応”と、その改善策をご紹介します。
1. 「見学OK」と言いながら実際は“入りにくい雰囲気”
体験会や見学を受け入れているつもりでも、実際に参加してみると…
- 既存メンバーだけで輪になって話している
- コーチが話しかけない
- 試合形式だけで、参加者は見ているだけ
このような状況では、中学生も保護者も「入りにくい」と感じて帰ってしまいます。
改善ポイント:
- 専属の「体験担当スタッフ」を用意
- 初参加の子を迎えるあいさつ・サポートを徹底
- 「初心者用メニュー」「混ざれるアップ」で自然に参加できる工夫を
2. 募集文が「部外者目線」になっていない
チーム紹介やSNS投稿で、内部の人しか分からない略語や言い回しを使っていませんか?
- 「〇〇杯準優勝しました」だけ
- 「今日はノックと特守」など、内輪向け用語
これでは「よく分からない」「自分と関係ない」と感じさせてしまいます。
改善ポイント:
- 初めての保護者・中学生にも伝わる文章にする
- 「どんな練習?」「どんな指導?」「どんな雰囲気?」を丁寧に説明
- ビジュアル(写真・動画)をセットで
3. 保護者の負担やルールが不透明
「チームに入ると親が大変」と思われると、どんなに指導が良くても敬遠されます。
- 当番制や送迎の有無が事前に分からない
- 費用や活動時間の説明が曖昧
結果的に「なんか面倒くさそう」というイメージだけが残ります。
改善ポイント:
- 保護者向けに「活動概要・費用・サポート体制」の一覧を用意
- 当番制がない、少ないなら明記する
- 「柔軟な運営で続けやすい」と安心感を打ち出す
4. チームのSNS・Webが“放置”されている
興味を持った保護者や中学生が検索しても、出てくるのが…
- 2年前の試合結果
- 連絡先が載っていないホームページ
- 更新の止まったSNSアカウント
これでは「このチーム、今も活動してるの…?」と思われて当然です。
改善ポイント:
- 最低でも月1回はSNSやホームページを更新
- 直近の体験会日程、選手募集情報をトップに配置
- 写真・動画を中心に「楽しそう」が伝わる発信を
5. 指導者や大人の“態度”が原因になっている場合も
中学生も保護者も、指導者のちょっとした態度を敏感に見ています。
- 怒鳴る・厳しすぎる指導
- 選手に無関心・褒めない
- 保護者を無視・説明がない
これらは「このチームには入れたくない」と感じさせる大きな要因です。
改善ポイント:
- 初参加者への「声かけ」「感謝」を忘れずに
- 指導者の紹介ページや写真で、親しみや安心感を出す
- “技術”より“人柄”が選ばれる時代という意識を持つ
まとめ|チームの魅力は「伝えなければ伝わらない」
選手が集まらない原因は、外部環境だけではなく、チーム内部の“当たり前”が原因になっていることもあります。
「本気で指導してるのに…」
「雰囲気はいいのに…」
そんな思いこそ、まず“伝え方”と“受け入れ方”を見直すチャンスです。
大切なのは、“来てくれた人”に対しての対応と、“来る前の人”に対する発信。
ひとつひとつ丁寧に整えて、選手が「入りたくなるチーム」へと育てていきましょう。
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